« 2011年07月 | メイン | 2012年06月 »

2012年05月24日

新刊紹介

5月の新刊紹介です。

まず4月に何件か問い合わせが相次いだ『あんぱんまん』シリーズ。
最初の『あんぱんまん』、続く『あんぱんまんとばいきんまん』『それいけ!あんぱんまん』と『あんぱんまんのおはなしわくわく』シリーズ12冊が揃いました。

『あんぱんまん』が初めて出版されたときには「こんな残酷な話がうけるわけがない」と言われていたそうですが、その後数十年続く人気を見れば結果は一目瞭然ですね。
【顔】という、謂わば存在の象徴そのものを消費させることで誰かの命を繋いでいく、その厳然たる事実は子どもにこそ素直に受け入れられるのかもしれません。
・・・・・初登場時のあんぱんまんの何に驚いたかといって、その足の長さです!
足、長いよ!?

『キャベツがたべたいのです』
『オニじゃないよおにぎりだよ』

作者はどちらもシゲタサヤカさん。
インパクトのある表紙についめくってみたくなる絵本です。
『キャベツ~』はええええっ!?と声を上げたくなるシュールな展開ですが、面白い。最後のページでは間違い探しのように「本物の○○はどこだ?」と子どもたちと遊びたくなります。

『なおみ』
「なおみ」は日本人形です。代々娘だけに伝えられる大きな日本人形です。
幾代もの娘の愛情を受けた人形は、いつの時代も大切な大切なおともだち。
谷川俊太郎さんの文と、写真で綴られた少女目線の「なおみ」。
空想で遊ぶ世界から脱皮する時を、容赦なく描いた絵本。
・・・この絵本が「こどものとも」であったことが衝撃的。
正直に言います。
私は怖がりなので、借りて帰れません!

『怪談』
いわずとしれたラフカディオ・ハーンの怪談です。
お話はお馴染みのものが多いのですが、この本のメインはそのイラストにあります。
まるで話とそぐわない西洋のイラストに戸惑いを感じますが、その中に埋め込まれた日本の妖怪・お化けの姿を見て納得。
人ならざるものは、実はこうやって人の形をしてそばにいるのかもしれません。

『ランボー全集』
この本を読むまで知りませんでしたが、ランボーの詩は15歳から20歳までの間に書かれたそうです。
その後はまったく詩作はせず、所謂サラリーマンとして生きたようです。
しかも、別に出版することに興味もなかったようで、詩も手紙の中に書かれていたり、ごく個人的なものが多かったようです。
本当に趣味で綴っていたものなのかも。
少し前に話題になった「姉ちゃんの詩集」みたいですね。
15歳から20歳。
ちょうど学生のみなさんと同じ頃ですが、誰にも語れぬ想いや、叫びたいほどの感動を詩に綴ってはいませんか?
自分には詩なんて無理、という人はランボーを読めば共感できるものがあるかもしれません。


その他の新刊は下記に。

『近代の産業遺産をたずねる』
『真夜中の庭-物語にひそむ建築』
『アニメーションの映画学』
『視覚とマンガ表現』
『ぐるぐるちゃん』
『ぼうぼうあたま』
『おはなししましょう』
『山んばあさんとむじな』

投稿者 geitanadmin : 15:05

2012年05月15日

リクエスト図書、入りました

昨年度末にリクエストされた資料が入ってきました。

『片想い』(東野圭吾著 文芸春秋)

『Anime from Akira to Howl's moving castle』(Susan J. Napier Palgrave Macmillan)

『ティモシーとサラ ありがとうのおくりもの』(芭蕉みどり ポプラ社)

『バレエ組曲 くるみ割り人形 STAGEA・ELクラシック・シリーズ』

『おひとりさまの老後』(上野千鶴子 法研)

『はじめてのドール・コーディネート・レシピ』(関口妙子 グラフィック社)

『アルフォンス・ミュシャ 波乱の生涯と芸術』(アルフォンス・ミュシャ 講談社)

入荷が遅くなり申し訳ありません。

図書館では、随時学生の皆さんからのリクエストを募集しています。
専門書に限らず、大学の学びに関係していないものでも大丈夫です。
自分が好きな本を他の人にも読んでもらいたいという動機でも問題ありません。
むしろ大歓迎です。
カウンターに申込用紙がありますので、お気軽にご利用ください。

リクエスト、お待ちしております。

投稿者 geitanadmin : 15:48

2012年05月11日

モーリス・センダックを偲ぶ

5月8日に絵本作家モーリス・センダックさんが亡くなられました。

2010年に『かいじゅうたちがいるところ』が映画化され、もう一度、彼の絵本を手にとって見た方も多いと思います。
もちろん、うちの学校は保育・教育・デザインに関わりが深いのですから、当然、読まれていますよね?
まだ見たことがないという方は、ぜひ図書館へ。


センダックの絵はいまどきの『可愛い』絵とは違います。
ビビッドな色遣いでもないし、ふわふわきらきらした男の子も女の子もいません。
だからこそ、読むたびに新しい発見があります。
小さく書かれた『何か』から想像力がかきたてられます。

そのセンダックの絵本。
実に申し訳ないことに、本棚と本棚の間にながらく填まっておりました。
いつも「落ちてる本はないかな」と見ている本棚の間なのですが、なぜこれまで発見できなかったのか。
そしてなぜ今になって、見つけることが出来たのか。

絵本に呼ばれたとしか思えない偶然です。

いえ、これまで見つけられなかったのは私の不注意です。
それは確かなのですが、センダックさんが亡くなられた3日後に見つかった本が、その絵を描かれたものだったというのは、不思議な感慨があります。

見つかった本は『きみなんかだいきらいさ』(ジャニス・メイ・ユードリー/文 モーリス・センダック/絵)

   いつも仲良しの友だちと今日は大げんか。
   もう口なんかきいてやるもんか、と思ったけれど・・・・。

表紙のツンとした男の子二人が非常に良いのです。
そして中身はもっともっと良いのです。
絵はとってもシンプルです。
だからこそ、その配置が劇的で見事です。

ともだちとケンカしたことがある人は、絶対に「わかる」絵本。
久しぶりに表舞台に戻ってきた彼を、ぜひ読んでみてください。

*センダック関連本

『かいじゅうたちのいるところ』
『まどのそとのそのまたむこう』
『ちいさなちいさなえほんばこ』
『ケニーのまど』
『とおいところへいきたいな』
『くつがあったらどうするの』
『こぐまのくまくん』
『もしもまほうがつかえたら』
『ミリー』
『みつばちじいさんのたび』
『詩の好きなコウモリの話』
『センダックの絵本論』
『センダックの世界』
『「かいじゅうたち」の世界へ』
『絵本の魅力』

投稿者 geitanadmin : 13:35