組曲「吉田松陰」~35年ぶりの再演

2015.08.11

吉田松陰の「至誠」を建学の教育理念として昭和43年に開学した山口芸術短期大学は、昭和55年に当時の音楽科を中心に自主創作作品として組曲「吉田松陰」を制作し山口市と宇部市で発表、さらに翌年には東京虎の門ホールで「東京公演」を果たし、各方面から大きな注目を浴びるとともに高い評価を得ました。

この作品は吉田松陰の半生を音楽時間の中に重ねて描こうとするものですが、ことに「下田踏海」失敗後から彼の最期までの、囚われの身となったがゆえに、それまで以上に激しくなった松陰の心の動きにスポットを当てています。ストーリーは、松陰にもっとも愛されたすぐ下の妹・千代の回想のナレーションによりすすめられ、また下田踏海、評定所の場面では劇的な対話劇によって展開されていきます。

原曲は2人のソプラノ、テノール、バリトンのソロ、混声四部の大合唱に二管編成の管弦楽という大掛かりな編成、演奏時間も90分を上回ります。今回は、小規模な声楽と電子オルガンを中心としたアンサンブル、そして60分程度に凝縮した形で上演いたします。その結果、松陰の人間像や生き方などをこの作品の根底にしようとする意図が、いっそう強められるようになったのではないか思われます。

35年ぶりの装い新たな組曲「吉田松陰」に是非ご期待ください。

チケットの販売

入場料は1,000円(高校生以下は無料)で、チケットは本学(083-972-2880)又は次のプレイガイド等で販売しています。

・防府市地域交流センター「アスピラート」(0835-26-5151)
・山口市民会館(083-923-1000)
・タマシゲ楽器店(0835-22-5753)
・三好屋楽器店(083-922-5557)
・クリエイティブ・スペース赤れんが(083-928-6666)

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