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学生の皆さんへ「生成AIツールの授業等での取り扱いについて(ver1.0)

2023.07.26

山口芸術短期大学
副学長 岡村 康夫

 ChatGPTなどの生成AIと呼ばれるツールが急速に普及し、社会の様々な場面で簡単に利用できるようになってきました。一方、報道等では利活用のリスクや課題などが取り上げられ、教育現場においても活用すべきか制限すべきか議論されているところです。
 このような中、文部科学省では、7月4日付けで、小学校・中学校・高等学校段階の利用に関する暫定的なガイドラインを、7月13日には「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」を発表し、現時点での教育現場での利用や取扱い上の留意点を示しました。
 Society5.0時代に生きる教育者、保育者、社会人を養成する本学としては、まずは、学生の皆さんが、教職員とともに、この新しい技術に目を向け、その良さと課題の両面を認識しながら、適切で節度ある利活用を修得していくことが重要であると考えています。
 ついては、文部科学省のガイドライン等を踏まえ、生成AIツールの授業等での利活用を以下のとおり取扱うこととしましたので留意してください。
 なお、本学では今後も、急速に進展する生成AIに関する情報収集に努め、適切な利活用の方法について学生の皆さんとともに検討を続けていきます。

  1. 生成AIの授業等での利用に係る、本学の基本的姿勢

    本学では、生成AIの授業等での利用について、一律に禁止することはしません。ただ、生成AIの技術はまだ発展途上であり、授業の特性によっても利活用の判断は異なることから、生成AIの授業等における利用は、担当教員等の指示のもとに行うこととします。

  2. 生成AIを利用した作成物の提出について

    (1) 本学の成績評価は、受講時の参加度、小テスト、授業毎の課題、レポート、発表、試験など多様な方法を用いて行っていますが、課題やレポート、論文等の作成において生成AIを利用したものをそのまま、あるいは少し手を加えただけで自分のオリジナルな成果物として提出することは不適切、場合によっては不正となることがあります。

    (2) 生成AIを利用した成果物には、他人の著作物が含まれている可能性があります。知らないうちに著作権侵害をしてしまったということにならないよう、生成AIツールの名称、入力した指示文や応答、使用箇所、日付など、担当教員の指示に従って明記してください。

  3. 生成AIの回答内容に誤りが含まれる可能性について

    生成AIツールの回答内容には、誤りがあったり、設定によりバイアスがかかっていたりすることもあります。インターネット検索と同様、回答を鵜呑みにせず、確認や裏付けを行う必要があります。

  4. 生成AIに与えた個人情報の流出・漏洩の可能性について

    生成AIツールに入力した情報は、AIが学習し、今後他のユーザーに用いられ、意図せず流出する可能性もあります。自他の個人情報やプライバシー情報等の機密情報を入力しないよう留意してください。

教職員の皆様へ

 教職員の皆様におかれては、学生の皆さんへのこの「取扱いについて」を確認の上、適切な指導をお願いいたします。
 なお、後日、ChatGPT等に関するFD研修を予定していることを、申し添えます。