学校法人宇部学園は、初代理事長 二木謙吾が昭和26(1951)年に私立学校法に基づく学校法人として山口県宇部市に設立しました。
山口師範学校(現山口大学教育学部)卒。
「至誠」を生涯にわたる信条とし、小学校教員として教育者の第一歩を踏み出し、37歳の若さで宇部小学校(現上宇部小学校)の校長(当時宇部市最年少)となる。
その後、昭和17(1942)年宇部女子商業学校校長に就任。昭和20(1945)年に財団法人宇部女子商業学校(慶進高等学校の前身)を設立し、理事長に就任。学校経営に情熱を傾けるかたわら、昭和22(1947)年より山口県議会議員を3期つとめ、副議長、議長を歴任する。昭和37(1962)年より参議院議員を3期つとめ、国や地方の教育振興に奔走し、この間、昭和41(1966)年に宇部女子高等学校美祢分校(現 成進高等学校)と宇部中央自動車学校、昭和43(1968)年に山口芸術短期大学を設置する。
昭和54(1979)年、勲一等瑞宝章を授与される。 昭和58(1983)年12月永眠。
学校法人宇部学園(以下、「学園」という。)は、1945(昭和20)年、二木謙吾初代理事長が郷土の先覚吉田松陰先生の至誠に徹した生涯に感銘をうけ、その「至誠」の心を建学の精神と定めて、財団法人宇部女子商業学校を設立したことに始まりました。1951(昭和26)年には、財団法人から学校法人宇部学園に改組して現在に至っています。
学園の設置する山口学芸大学、山口芸術短期大学、慶進中学校、慶進高等学校、成進高等学校、宇部中央自動車学校及び亀山幼稚園(以下、「各学校」という。)は、いずれも建学の精神「至誠」を踏まえながら、それぞれ固有の優れた特色に基づいて教育を行っており、各学校で学ぶ学生、生徒、園児たちは、一人一人が唯一かけがえのない大切な存在として、各学校が提供する社会のニーズに沿った教育を通じて自分の力を最大限に伸ばし、自己肯定感を高めて、社会に貢献しうる人材として巣立っています。
近年、少子高齢化、グローバル化、高度情報化の進展など、社会の加速度的な変化を受けて、諸課題への対応もますます多様化、複雑化し、先行きを予測することが困難な時代を迎えています。
このような状況の中で、10年後の2030年を見通した社会の姿を念頭に描きながら、学園の出発点である建学の精神「至誠」を、そこに込められた「志(こころざし)」を学園全体で一体感をもって継承していけるよう再定義しました。併せて、この「至誠」のもと、各学校がめざす方向に向かって手を携え、社会の要請と期待に応える教育機関として発展することを期して、「宇部学園ビジョン2030」を示すこととしました。
学園は、地域社会と連携・協働しながら、「至誠」の心を軸としたこれまでの学園教育のよさを継承、発展させるとともに、Society5.0の時代に求められる新たな資質・能力を兼ね備えた人材の確実な育成に努め、広く社会に貢献し、地域社会の発展に不可欠な存在として躍進することをめざします。
また、学園は、各学校の運営主体として社会的責任を果たすために、適切なガバナンスを維持し、教育、研究はもとより、社会貢献機能の最大化をめざしながら、同時に財政基盤の維持・強化を図ります。
学園に学ぶ学生、生徒等は、それぞれの学びの段階において自らがかけがえのない大切な存在であることを自覚し、自分自身の力を最大限に伸ばします。
また、自分と他者、自分と社会、そして自分と自然との関わりに目を向けることによって、あらゆるものへの感謝の心を培います。
さらには、社会の中で自分が果たすべき役割を真剣に考え、将来の夢を「志」に高め、その実現に向けてたゆまぬ努力を続ける強い意志を養います。
ビジョンを実現するためには、学園を構成するすべての学校、すべての活動が、一人ひとりを大切にした教育・保育を持続可能にするとともに、全教職員、各学校が相互の連携を図りながら、一丸となって計画に関わることが重要です。
ここに示した宇部学園ビジョン2030は、「教育・研究」「運営」「財政」を3本の柱とし、それぞれの課題や背景、目的を明確にしたうえで中期計画項目として整理し、「建学の精神に基づく人材育成、教育内容・方法の改善」、「運営体制の充実・強化」、「健全な財政基盤の確立」について具体的なアクションを展開します。
なお、計画の策定に際しては、建学の精神「至誠」の心を受け継ぎながら、社会変化や多様性への対応、学園内の学校間及び地域社会との連携強化を最重要課題としてとらえ、適切なPDCAサイクルによる改善を持続します。
学園は、平成28年度から令和2年度までを第一期として、5年間の経営改善計画を実行してきました。実施した計画は、教学改革、学生募集対策、外部資金獲得、経費抑制などであり、平成から令和へと受け継がれたこれら計画の検証を踏まえて、次のフェーズへ進む必要があります。
一方、国においては、「超スマート社会(Society5.0)に向けた人材育成」、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」及び「技術の進展に応じた教育の革新、新時代に対応した高等学校改革について(第11次提言)」や、これらを包括した『誰一人取り残すことのない「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)』が示されています。このような国の施策も視野に入れながら、建学の精神と使命を果たすこと、そのために独自性のある教育活動を充実していくことが求められます。
以上のようなことから、学園に学ぶ学生、生徒等のめざすべき人物像や養うべき能力の養成を的確に捉えるとともに、これまでの伝統を継承しつつ、新しいニーズも取り入れながら、スクラップ&ビルドの視点で、第二期中期計画(2021~2025)を策定し、進めていきます。
ここに示した計画は、学園全教職員が、常に心すべき建学の精神と果たすべき使命、教育理念を確認しながら、未来に向かって確実に進むための将来像を示したものであり、「学園の将来の在り方」と「社会に向けてどのような価値を生み出し貢献したいか」という二つの観点でまとめたものです。
今後、本ビジョンを具現化するための重点的な取り組みである第二期中期計画を全教職員が共通理解し、心をひとつにして実行します。
理事長
(理 事) | 氏 名 |
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理事長 | 二木 寛夫 |
理事 | 野原 政典 |
理事(外部) | 香田 清美 |
理事 | 三池 秀敏 |
理事 | 待水 清信 |
理事(外部) | 田坂 道雄 |
(監事) | 氏 名 |
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監事 | 石田 安典 |
監事 | 野村 和芳 |
(評議員) | 氏 名 |
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評議員 | 二木 寛夫 |
評議員 | 待水 清信 |
評議員 | 野原 政典 |
評議員 | 三池 秀敏 |
評議員 | 首藤 裕司 |
評議員 | 松本 和正 |
評議員 | 藤田 栄子 |
評議員 | 岡﨑 史恵 |
評議員 | 花田 崇 |
評議員 | 田坂 道雄 |
評議員 | 香田 清美 |
評議員 | 濱田 泰 |
評議員 | 二木 ゆき子 |
評議員 | 須山 清馬 |
評議員 | 藪 達己 |
(役職) | 氏 名 |
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学長 | 三池 秀敏 |
学生部長 | 岡村 康夫 |
保育学科長 | 弘中 順一 |
芸術表現学科長 | 尾﨑 敬子 |
山口県宇部市西琴芝2丁目12番18号
http://www.keishin-ug.ed.jp
山口県山口市道場門前2丁目9番14号
http://www.kame-yo.com
山口県宇部市西琴芝1丁目8番31号
http://ucds.jp