芸術を基盤とする教育を教育理念とする「山口学芸大学」及び「山口芸術短期大学」の歴史と伝統を踏まえ、両大学の研究ブランディングを支える「もの造り・デザイン教育」の拠点として教育研究センター「デザインスタジオ・みらい」を設置しています。
本学独自のデザイン教育手法の確立をめざし、2016年度より開催しています公開講座「基礎デザイン課外ゼミ」は5年目を迎えます。福岡の企業の照明デザイナーとして活躍中の三宅宏明氏を講師(客員准教授)として迎え、月2回土曜日の午後開催しています。
この活動の広がりは、本学の学生をはじめ、市内の大学生・高校生及び小学生の参加や社会人の見学・参加もあり、少数規模ながら課題解決力に繋がる「デザイン思考」を学ぶ場ともなっています。本センターは、両大学が地域のデザイン教育の拠点となるべく、関連する教育研究&社会貢献活動の支援を目的としています。
2020年度からは装いも新たに公開基礎講座「デザインセミナー」として開講し、中学・高校生を対象とする「デザイン・コンペティション」の開催も視野に入れています。
一方、2018年に創立50周年を迎えた山口芸術短期大学と、2017年に創立10周年を迎えた山口学芸大学との共通のミッションである保育者養成教育の使命に鑑み、デザインスタジオ・みらいの新たなビジョンとして、「地域の子どもに開かれ、学生と共に子どもの学びと遊びを支援する大学の創成」の支援を目的としています。この支援の一貫として、2018年6月には、小学校5・6年生を対象とする「キッズデザイン&英語教室」を試行しています。
本大学の各教員から提供されている公開教材です。オープンリソースとして、どなたでも自由に活用できます。
1.福屋利信「PBL概論」PBLにおけるマッチングについて (t-fukuya.net)
2.三池秀敏、古賀和利編著「デジタル動画像処理」(大学教育出版、2018年7月出版)の出版前原稿(PDFファイル:大学教育出版社の許可を得て公開しています)
3.デザインスタジオみらい「ほんとうの暦 2022年カレンダー -旧暦と新暦の長所を取り入れた暦とは-」(PDFファイル)
4.並木幸久、三池秀敏編著「女性の健康とライフスタイル」から6章、7章を公開(大学教育出版社より提供)(PDFファイル)
5.「ほんとうの暦2023年カレンダー」(花鳥風月・四季の歌)ver.5
デザインを始める、就職につなげる。【年間受講料無料(画材・教材実費徴収:約10,000円)】
日 時 | 隔週土曜日・午後開講(4月開講予定) |
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場 所 | 山口学芸大学・山口芸術短期大学 C20教室 |
申込方法 | 参加希望者は下記担当までご連絡ください。 Tel:083-972-2880 (企画課) |
【受講者募集中!】
4月からの見学・参加は自由! | |||
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開催日 | ゼミ内容 | ||
2023年度 基礎デザインセミナー前期スタート! | |||
第1回 | 4月15日(土) | 制作 | - |
第2回 | 4月22日(土) | 講評 | 課題説明 |
第3回 | 5月13日(土) | 制作 | - |
第4回 | 5月20日(土) | 講評 | 課題説明 |
第5回 | 6月3日(土) | 制作 | - |
第6回 | 6月17日(土) | 講評 | 課題説明 |
第7回 | 7月8日(土) | 制作 | - |
第8回 | 7月22日(土) | 講評 | 課題説明 |
第9回 | 8月19日(土) | 制作 | - |
第10回 | 8月26日(土) | 講評 | 課題説明 |
第11回 | 9月9日(土) | 制作 | - | 第12回 | 9月30日(土) | 講評 | 課題説明 |
※開催日に関しては変更される場合もあります。
「ほんとうの暦」は本大学「デザインスタジオみらい」のオリジナルな成果物として、2021年から制作を始めています。昨年、初めて全国カレンダー展にも出品し、入選しています(賞状添付)。今年は、日本の童謡・唱歌から「四季の歌」を選定し、24節気・72候の説明とともにカレンダーの裏面に印刷し内容の充実に取り組んでいます。また、学内売店の「(株)ナチュレ山口」様のご厚意により、大学グッズ「ほんとうの暦2023」として販売して頂ける運びとなりました。この機会に、来年のカレンダー「ほんとうの暦」をご予約いただき、教育用や年末の贈答品等にご活用頂けると幸いです。24節気72候をイラストにより可視化し、花鳥風月の四季を楽しんでいただけるデザインとなっています。
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「芸術を基盤とする教育」という共通の教育理念を持つ両大学(山口学芸大学、山口芸術短期大学)の「連携」を強化する試みの一環として、本教育研究センター「デザインスタジオ・みらい」を立ち上げました。芸術短期大学では、大学創設から半世紀を経るなかで、人材育成にかかる社会の要請が大きく変化し、「芸術と文化」を基盤とする「教養人養成」から「情報技術(IT)とデザイン科学」に支えられた「職業人養成」に変容した現実を突きつけられています。「芸術」だけで生きていくのが厳しいのはいつの時代も同じですが、戦後の高度成長期の主眼であった「地域の芸術文化を担う教養人教育」の伝統を引き継ぎながら、ICTや数理データサイエンス・AI技術を基盤とするSociety5.0(超スマート社会)の次世代に、地域で活躍する職業人の養成という新たな使命を両大学は担っています。
芸術文化の素養は、人が生きていく上での心の糧であり、人生を豊かにしてくれる一生の財産です。芸術文化を友とし、その上に職業人としての力を身に付ける必要があります。そのための新たな武器として「デザイン」があり、大学生活の中で、従来の「芸術思考」に加えて「デザイン思考」を学ぶ必要性を感じています。職業人として必要とされる「企画力」「発想力」「タイムマネジメント力」などの広義のデザイン力を身に付けることができ、視覚を中心とするデザイン感性を磨く訓練として「デザインセミナー」を位置付けました。今年度も新たに公開基礎講座として開催します。現在、小学生から高校生・大学生そして一般社会人を含む10名近い方々が参加されています。より多くの皆様のご参加を期待しています。
令和2年度から、この活動の輪を地域に広げることを目標に、全国規模の「デザイン・コンペティション」を開催しています。将来のプロフェッショナル・デザイナーを目指す登竜門として、また地域のデザイン文化醸成の企画として「デザイン・コンペ」を継続していく所存です。
山口学芸大学・山口芸術短期大学 学長
三池 秀敏
担当教員 | 山口学芸大学 | 教育学部 教授 | 武田 雅行 |
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教育学部 特命教授 | 高下 正明 | ||
山口芸術短期大学 | 保育学科 准教授 | 難波 章人 | |
芸術表現学科 講師 | 澄重 成記 | ||
協力教員 | 山口芸術短期大学 | 山口芸術短期大学 客員教授 アドバイザー |
高橋 成忠 |
アドバイザー | 渡山 賢二 |